青井あずさ オフィシャルブログ

心理カウンセラー 青井あずさのオフィシャルブログです。 カウンセラーの観点からの心理分析を行います。

心理カウンセラー青井あずさ(あおいあずさ)
東京地区担当。1978年生まれ。茨城県出身。
夫婦間でひどい問題が起きても、心理学を学んだことで今までの自分の物の見方を変えながら相手を理解することを続けた結果、一人の男性を愛し続ける事ができている。
パートナーシップや家族関係を中心に人間関係の問題全般を扱う。持ち前の感覚と感性を使い、クライアントの繊細な感情を読み取り、表現することに長けている。痛みや苦さを癒した先に見えてくる自己実現までをサポートすることが得意。現在、夫と息子と3人暮らし。
2023年からは神戸メンタルサービスの講師を担当。

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カテゴリ: パートナーシップ

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私の知人に、もう旦那さんと4年間話しをしていない、という人がいます。


私がカウンセラーとしている、というのを知っていて「ちょっと聞いてくれない?」と話を振ってきました。


彼女には今回のこの話し、ブログに書いて良い?と聞くと、「読ませてくれるならいいよ」と了承を得ました。本人に読んでいただき、了承を得た上で、本人とはわからないように変更を加えて掲載しています。


Nさんの場合

一緒に暮らしているのだけれども、食事は別。

夫のご飯も作るし、夫の分の洗濯も掃除もするけれども、極力一緒の空間に居ないようにする。

リビングで旦那さんの気配がしていると、自分の部屋に引き篭もります。


子供が巣立った今では、二人の間にはほとんど会話もなく。子供の近況とか、家の修理とか、犬の病気のことなど必要最低限のことは、LINEでやり取りするのだそうです。


いわゆる家庭内別居状態でした。


「旦那に興味がないから」と彼女はいうのです。


「旦那が何をしていようと、私には関係ないし興味もないから」

「もう5日は旦那の姿を見ていないわ」


まったくもって冷め切ってしまった夫婦、のように見えます。


でも、でも、「興味がない」とわざわざ私に宣言するなんて、ちょっとあやしいな…と思うわけです。

私がカウンセラーって知ってて話してくる彼女。これは、もうちょっと聞いてみるか。


私はNさんが、何か現状を打開するためのヒントが欲しくて私に夫婦の事を話しているのだろうな、と判断して詳しく聞いていくことにしました。


実は、このご夫婦には、口を聞かなくなったきっかけがありました。


旦那さんのお母さんがご病気になった時のこと。

高齢だったお母さんの介護の問題で、旦那さんの親戚と彼女は揉めたそうなんですね。


旦那さんは長男だから、面倒を見るべきだけど、今一緒に住んでいるのは次男夫婦だから、とかなんとかで、彼女と婚家側の親戚が揉めたそうなんです。


その時、彼女は必死で旦那さんに助けを求めました。「どうにかしてよ、あなたの親族でしょう?」


けれども、旦那さんの返答はこう。


「そんなこと言われても、俺には何にもできない」


その答えを聞いて、彼女は心底ガッカリして、「この人にはなにも頼るまい」と心に誓ったそうです。「頼ろうとした自分が馬鹿だった」とも思いました。それ以来、旦那さんに話しかけるのもやめた、とのことでした。


「だから今は旦那には何の興味も関心もないよ」


彼女はそう言います。



傷ついた心に気づく 

私はこの話しを聞いてみて、当時の彼女のとても傷ついた心を思いました。彼女はこんなの普通よ、みたいな感じで平気ぶっているけれど。


それはすごく悲しい体験だったんじゃないかと思います。


あの時、困り果てた彼女は一生懸命考えて、旦那さんに助けを求めたんだと思います。

でも、彼女が欲しかった答えを旦那さんからは聞けなかった。


助けて、と言った時に、思ったように助けてもらえなかったから、彼女は旦那さんから見捨てられるように感じたのかもしれません。とても傷ついたんですよね。


だから、傷ついた自分を否認しているんです。傷ついた自分を無かったことにしているのかもしれないと思いました。


本来なら、旦那さんは彼女にとって一番助けて欲しかった人のはず。


でも彼に助けてもらう事は叶わなかった、と彼女は感じたのでしょう。だから、頼った弱い自分を責めて、それ以来もう傷つかないように、そう思って「夫には頼らない」と決めたのです。


だけどそれ以来、旦那さんと一緒にいると、あの時の「助けてもらえなかった」ということが思い出されるそうで。すると、「夫はひどい人だ!」と怒りがメラメラと湧き上がってくる。


だから、彼女のほうから距離を取り始めたのです。家庭内別居を始めたのは彼女の方からでした。


「興味がない」と言う彼女の言動や無関心を装うといったふるまいの下には、彼女の怒りが隠れていたようです。


このように怒りを隠すために、物理的な距離を置くか、あるいは無関心を装って心の距離を置こうとすること。これは直接怒りを表現するよりも、多い対処法だったりします。



怒りの少し下の気持ち

彼女たち夫婦はそれまでもコミュニケーションがあまりない夫婦でした。 


何か問題が起きた時には、自分の解決策で対処するか、旦那さんの解決策を採用するか。そんな2人。


すると、夫婦2人で何かを話し合って決めていくとか、お互いに何を感じているのかなどは全く話してはこなかったようでした。


だから、あの時なぜ旦那さんがあんな冷たい事を彼女に言ったのかその理由を、彼女は聞いてはいません。


それゆえに、彼女は「夫が私を助けてくれないのは、私が夫に愛されてないからだ」と思い込んだようでした。


「私のせいで私は愛されない」


コミュニケーションが少し苦手な方や、人と接するのがちょっと怖いと感じる人は、こんなふうに何が辛い出来事が起こった時に、原因を自分に求めることが多くあります。


相手に確認もせずに!


自分のせいだって思うことで、もともと持っていた自己嫌悪の感覚とマッチして、「やっぱり私は愛されないじゃんね」と自己一致して落ち着くのです。


人は見ている世界と自分の内面が一致すると、それがどんなにひどい感覚だったとしても、心は落ち着くので、そのひどい案を採用するきらいがあります。


彼女が旦那さんに近づかないのは、「あなたはひどい人だ!」という怒りが湧いてくるからでしたが、そんな心の下には「私が夫に愛されてないから」という彼女の切ない気持ちが隠れていました。


うん、それはめちゃくちゃ切ない気持ちだよね。

自己嫌悪に触れるような気持ちはズキズキと痛むから、そんな気持ちを教えてくれてありがとうね。


本当に愛されていないのだろうか

でも、本当にそうかな?本当に愛されてないと思う?


家庭内別居はあなたからはじめたわけだけど、あなたが旦那さんと急に距離をおいた理由を、旦那さんは知っているのかな。


もしかして、「愛されてないから!」って自分で思い込んで、家庭内別居を始めてないかな。旦那さんから見たら、あなたは急に自分を無視し出した妻になっていないかな?


それでも、勝手に無視し始めたあなたのことも受け入れて、それでも一緒に住んでいる旦那さんって、なんなんだろうね。娘さんが巣立った後も、変わらずお給料も今まで通りお家にいれてくれているのでしょう?それは、あなたへの愛なんじゃないのかな、なんて私は思ってしまうけどね。


あなたを責めてるわけじゃなくてさ。


「愛されてない」ってことがもしかしたら誤解だったかもしれないってことなんだよね。


そして、今あなたが感じているのは「愛されていたかもしれないのに、自分からは愛さなかったという罪悪感」だと思う。


だとしたら、あなたも本当は旦那さんを愛したかったって思いがあるってことなんだけど。



彼女はとても面倒見の良い人です。何かの集まりの時にはいつもお菓子を焼いてきてくれたりして、みんなを喜ばせてくれます。


そして、娘さんをとても愛している姿も知っていました。


本来の彼女は、自分から誰かを愛したい人だということを知っていたのです。


だとすると、彼女は一番愛したいと思っているのは旦那さんなのではないかな、そんなことを思いました。


子供が巣立つと、先延ばしにしていた夫婦の課題が出てくるっていうというのは、実はよく聞く話しです。


やっと旦那さんとNさんが向き合う時がやってきたのかもしれない、そんなことを思いました。



気持ちを伝えるというコミュニケーション

それでもNさんが気になってしまうのは、旦那さんかどうしてあんな冷たいことを言ったのか、ということのようでした。


それがネックになって、旦那さんに今更話しかけられないというのです。


じゃあ、聞いてみればいいと思うよ。


Nさん夫妻に足りないのは、コミュニケーション。


あの時、Nさんが旦那さんに「どうしてそんなことを言うの?」と聞けていたら。きっと旦那さんにはそのように答えた理由があったはずです。その理由を言えていたら。そしてNさんが「そう言われると悲しい」と自分の気持ちを分かち合えていたら。


二人の間に、気持ちを伝えるコミュニケーションがあったならば、今とは違うことになっていたのではないか、なんて思います。


今からでも、全然遅くないからやってみたらどうだろう。


コミュニケーションによって、共通の感情が見つかると、人と人は繋がることができます。

そして相手が何を感じていたのか、ということがわかると、相手に親密感を持つことができるのです。


あの時、何を感じていたらああ言ったのか、それを相手を責めることなしに聞けたら、きっと旦那さんの冷たいと感じた態度のわけを理解できると思うよ。


そして、あの時、旦那さんの言葉を聞いて「悲しい気持ちになった」「愛されてないと感じてしまった」というあなたの気持ちが分かち合えたら、きっと旦那さんと繋がることができると思うよ。



彼女はゴルフが趣味です。ゴルフは旦那さんがきっかけで始めたものでした。旦那さんに連れて行かれてからゴルフにハマったそうです。けれどもこの4年は一緒には出かけていないそうです。


私も彼女から誘われたけど、ゴルフは全くやったことがないので…


もしかして、彼女が一番一緒にゴルフに行きたかったのは旦那さんなのではないかな、と思いました。


来年には夫婦二人でゴルフに行けるくらいに仲良しになっていたらいいね、と言うと、「まぁそうね」とのことでした。
 

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いままで大変でしたよね。


仲の良いご両親じゃなかった。
 

どれだけ頑張ったって、お父さんもお母さんも喧嘩ばかりと、悲しい気持ちを感じてきたんだと思います。
 

だから、自分がしてきたことが無意味だと思ってる。
 

こんなに頑張ったのに、役に立てなかったと思った。
 

だったら自分なんていない方がいいと感じてきたのだとしたら、それはとても悲しいことです。
 

やるせないよね。本当にひどい感情だったと思います。
 

そしてその気持ちを感じるのが辛いので、その傷ついてきたぶんの感情を切り離して感じないようにしてきました。

 


あんなに頑張っても無意味だったと感じているなら、今、あなたが誰かに近づいてくことも、無意味だと感じてしまうのも無理はありません。
 

あんな風に、「もう犠牲したくない」って思うのは当然だと思います。
 

特に誰かと関わりをもつことが、面倒くさい、やる気が起きない、興味が持てない、そんな風に感じるでしょう。
 

自分が傷ついてきたぶんの感情やニーズを切り離してきたから、相手の気持ちがわからず、心を通じ合わせるのが難しいと感じるのかもしれません。
 

だから一人でいることを選んでしまう。
 

あるいは、一人の人にコミットできない。




それは、あなたに力がないからではありませんよ。
 

あなたの世界が変わってしまうことを怖がっているみたいです。
 

私たちってどうも、愛し愛される世界に行くよりも、今まで続いてきたしんどさの中にいる方が、安心感を感じてとどまろうとするみたい。それくらい変化が怖いのです。


自分を変化させていこう、幸せになろうとするとき、カウンセリングで心の中を探索して誰かと深く関わろうとしていくとき、それまでの隠していた葛藤が、癇癪が出てきます。




それでも、自分のネガティブな感情をとったことを越えて、あなたが誰かともう一度つながろうとする時、あなたに愛がやってきます。
 

あなたが誰かに自分から興味をもって近づいた時、あなたが相手を優しく扱おうとする時に、相手の気持ちを理解しようとする時、あなたの愛が発揮されます。
 

そうやって、相手に愛を送った時、必ずあなたに愛が返ってきます。
 

愛を送った相手からではないかもしれないのですが、愛は必ず返ってきます。
 

だから、愛してください、自分から。あなたの中に愛があるから。




愛なんて自分の中にはないと思いますか?
 

いいえ、私がお会いしたクライアントさんで、愛がない方は一人もいませんでした。
 

愛してみないと、自分の中の愛は感じらないです。
 

でも、あれだけ頑張って生きてこられたのだから、そんなあなたの中から発揮される愛は本当に素晴らしいものです。




ちなみに、みなさんは愛されていると感じるのはきっと苦手でしょう。
 

誰かに愛されていたって感じたら、今までの自分の葛藤がなくなってしまうように感じて怖いかもしれません。
 

愛を受け取るにも実は勇気がいるのです。
 

愛されていたと認めるには、勇気がいるのですよね。怖く感じるんです。
 

でも、愛はやってきます。時間を越えてやってきます。


今のあなたの平穏。今のあなたの晴れやかな朝。今のあなたの健やかな気持ち。
 

気づいていますか?それはあなたが自分から近づいたから、愛したからです。
 

そして愛されていることを受け取ったからです。
 

あなたが自分から近づいて、愛したから、そうしてきずなを結び直したからです。

 


自分が愛することで起きた奇跡を疑わずに受け取ってください。
 

それはあなたが自分で手にしたものです。
 

いつも思っています。応援していますね。

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◆ZOOM面談カウンセリング

※2時間or1時間を選べます。

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こんにちは!カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもお読みいただきありがとうございます。


先日神戸メンタルサービスで講座を持つ機会をいただきました。

皆さんのおかげで開催できました。

本当にありがとうございます。


また、たくさんの参加のご感想いただきまして、ありがとうございました。

もう本当に嬉しいです。やってよかった!みなさんのおかげです。

また次回講座が開催できるように頑張りたいと思います。



今回は「依存心について考えてみよう」というテーマで講座を開催しました。

当日、受講していて疑問が出てきたら、青井宛のチャットでご質問を投げていただいたのです。

講座内で回答しきれなかった質問が何件かありますので、回答していきたいと思います。


質問

私は自分を超自立だと思っていたのですが、依存心の項目がほぼ全て当てはまりました。

自立と依存心は表裏一体というか、

結局は同じなのでしょうか?


Iさん、ご質問ありがとうございました。お待たせいたしました。回答していきますね。


自分を超自立だと思っている、ということは、ここまで自力で頑張ってきたという意向が強いのだと思います。


ご自分を自立だと思えるぐらいに、ものすごく頑張って成果も出されてきた方だとお見受けしますよ。素晴らしですね。


例えば、自分を超自立と思うくらいに頑張ってこられた方は、社会的に成功している場合も多くあり、自分のやり方に自信も持っておられることでしょう。


しかし、自立と呼ばれるくらいに誰にも頼らずに生きてきている場合、社会的な成功があったとしても、パートナーシップにおいて「隠れた依存心」が反動的に出てくることは多いです。


隠れた依存心がパートナーシップにおいて表出してきている場合、それは攻撃性だったり、相手への無関心な態度だったり、相手への諦めといったことで表されます。


社会的な成功を収めているが、パートナーシップがうまくいっていない場合(セックスレスや不倫、浮気などの問題がある場合も含む)は、隠れた依存心を持っていると考えても良さそうです。


しかし、自分の隠れた依存心やその下にある罪悪感を、自分のものだと認めるのには大人の成熟さがいるわけです。

この成熟さをもてない場合は、全てがパートナーのせいと感じられてしまって、パートナーとの問題を二人の問題として捉えて、越えていくことが難しくなってしまうのです。


ご質問者さまは、ご自分の依存心を認められる成熟した心をお持ちとお見受けしました。それは素晴らしい心の持ち方だと思います。講座でも扱ったアカウンタビリティの概念を持っているとも言えますね。


ここで加えておきたいのは、「自立」という状態が必ずしも、パートナーシップでのゴールではないということです。自立の状態は、依存心のない状態ではありません。自立とはむしろ「依存心を隠している状態」であり、依存心がゼロではないのです。


依存心は無くなりません。そして誰にでもあるものです。人は一人では生きていけません。一人で生きているように思えても、どこかで知らない間に誰かに助けられて生きているものなのですね。


自分の依存心が出てきた時、それを自分で受け入れ、相手にお願いして頼らせてもらう。自分の依存心や罪悪感を認められる心があって、その上で誰かにお願いして頼らせてもらう。そしてお互いの弱さを愛し合い、助けたっていくのが私たちの目指すパートナーシップなのかもしれません。


以上が、Iさんの質問への回答でした。


Iさん、ご質問ありがとうございました。メッセージ嬉しかったです!いつも応援していますね。共にもっと豊かに幸せに、目指して歩いていきましょうね。

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こんにちは。カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもありがとうございます。


弊社のカウンセラーが交代で寄稿しているブログ「恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス」の担当の日でした。


今年は私にとってとても大きな出会いの年でした。


カウンセリングをしているクライアントさんの人生の変わり目を一緒に走らせていただきました。


あるクライアントさんの話。


ご自分のルーツに向き合っていただくという課題が出てきたのですが、私自身のルーツをしらないまま、このクライアントさんに「向き合って!」というのはおかしな話です。


このクライアントさんと一緒に、私も自分のルーツに向き合うことにしました。


最初にこの人!と思ったのは私のおじいちゃんです。


おじいちゃんは亡くなっていますが、おじいちゃんのことを知りたい!と思ったとたんに、たくさんの援助を受けることになりました。おじいちゃんのことを教えてくれる人がたくさん出てきたんです。不思議です。


おじいちゃんの人生をなぞった時に、おじいちゃんから受け取ったことがあって、それは「私は喜び」ということです。


私には生まれてきたことに価値があり、生きていることに価値がある。私が生まれてきたことは、家族、親戚、みんなの喜びだったんだ、ということを改めて受け取りました。


おじいちゃん、伝えてくれてありがとうって思います。

生きている時に、知ろうとしなくてごめんね。怖かったんだと思う。

でも、亡くなってしまっても、伝わってくることがたくさんありました。


みなさんに読んでいただけると嬉しいです。

 



今日は、私が「愛を選んで生きると決めた出来事」について話そうと思います。

 

私の祖父の話です。

 

母方の祖父は昨年末に96歳で亡くなりました。

おじいちゃん、本当に頑張って長生きしてくれました。

 

私はこのおじいちゃんが大好きで。沢山の思い出があります。

 

とてもワイルドな祖父で、幼い私をバイクの後ろに紐でくくりつけて砂利道や山道を走りまわったり、裏山に私を連れていき、山の歩き方、蕨やタラの芽などの山菜の採り方を教えてくれました。

動物の痕跡の見つけ方や、お蚕の餌やりや、藁を編んで縄をなうのを教えてくれたカッコいいおじいちゃん。言葉よりも行動で示す、そんな人でした。

 

私のおじいちゃんはシベリア抑留経験者です。

 

終戦間近の1943年に20歳で徴兵されて樺太へ向かい、そこで終戦を迎えました。

 

そこから約2年の間、シベリアで捕虜となりました。

 

祖父は戦争体験や捕虜になった時のことを語りませんでした。私がやっぱり教えてもらおう、と思った時には、おじいちゃんは寝たきり。直接話をきくことはできません。

 

ものすごく後悔しました。

 

どうして、もっとおじいちゃんの話を聞いておかなかったんだろう。

 

大好きだったのに、何も聞いていなかった。聞くのは怖かったし、聞いてほしくないんだとも思っていた。だからそのまんまにしてしまった。戦時下の話、捕虜の時のおじいちゃんの苦労してきた話は、いまいち興味が持てずに、距離を置いていた時期が長かった。今更わたしが掘り返したところで、祖父は喜ぶのだろうか?だっておじいちゃんは自分からは話さなかった。

 

私の母も、母の兄も、祖父の戦中の体験、捕虜時代のことは本人からは何も聞いていないそうです。だからしょうがないよね。

 

でも、本当にそれで私は後悔しないのか。

 

興味をもたない、という態度は、実は罪悪感の表れだということを学びました。

 

無関心を使って、私はおじいちゃんの人生を知ろうとしないでいる。きっとものすごい苦労と苦しみも痛みがあるのだろう、それを知るのが怖い。

 

でも、おじいちゃんのことを、おじいちゃんの生きた時代を知りたい。何を感じていたのか、どう生きたのか。

 

同じ時期に、クライアントさんの一人が、「自分のルーツを知る」という課題に取り組むことになりました。

 

クライアントさんにやらせておいて、カウンセラーの自分がやらないというわけにはいきません。人に関わっていくと決めてこの仕事を選んだ。

 

なるほど、自分のルーツを知るって、ちょっと勇気がいるね。とても怖いのもわかった。そして今まで知ろうとしなかった自分を責めていることもわかりました。

 

直接聞くことは叶いませんが、祖父の生きた時代の映像や、本、実際捕虜になった方のインタビュー音源などから、祖父のことを感じ取ろうとしました。戸籍を取り寄せて、おじいちゃんの生きてきた時代をなぞっていきます。

 

 

 

家族にもいえなかった体験。

 

「辛いことは忘れてしまおうと思った。だから家族にさえ言わなかった。みんなそうだった。」

 

インタビューで、抑留者の方はそのように語っています。

 

「あまりに体験が重いので、話すことができない、言葉にならなかった、だから言わなかった。言えなかった。」

 

 

おじいちゃんのことを、シベリア抑留の情報を探し回っているそんな時に、この映画が上映されることを知りました。

 

ラーゲリより愛を込めて 

とても良いタイミング!

 

でも、映画を見ておじいちゃんの体験してきた世界を知ってみて、私は打ちのめされました。

 

この映画はシベリア抑留者の史実に基づいた体験が描かれています。

 

映像がもつ情報量はすごいです。

 

おじいちゃんの生き抜いた世界が具体的に感じられ始めると、たちまち私はたまらない気持ちになりました。

 

嘘でしょ?こんなに酷いなんて嘘でしょ?戦争が終わってなお、いつ終わるのかわからない苦しみの中で生きなければならないなんて。

 

最初に感じたのは大きな怒りでした。

 

おじいちゃんが、こんな辛いことを20歳で体験していたなんて、信じられない、それも2年間も!こんな体験はもう絶対にあってはならない。もしも愛する人が一人でこんな体験をしなければならず、帰ってこられないことがあったらば、私は耐えられない。生きてはいけない。絶対に許せない。

 

そして無力感、大きな悲しみを感じます。

 

おじいちゃんがあんな体験をしたこと、本当に苦しくて辛い。

あんなこと耐えられない、本当に悲しい。愛した人があんな辛い目に遭っていたら、どんなに悲しくてやりきれない気持ちになるだろう。私の愛する人があんな体験をしていたのなら、私はその悲しみに耐えきれない。もう生きてはいけない。だからおじいちゃんを当てはめられない。

 

無理だ、こんな体験をして、どうしてどうやって生きてこられたんだろう。

 

抑留体験は祖父は心身に相当なダメージを与えたはずです。

 

若くしてあんな体験をして、どうやって生きてきたんだろう。

どうやってあの辛い体験を乗り越えたんだろう。

家族にも言えないほどの辛さ、痛み、悲しみ。

どうやって越えてきたんだろう。

 

おじいちゃん、何を考えて生きてきたの?

あの悲しみの中をどうして生きてこられたの?

 

 

映画「ラーゲリより愛を込めて」は、抑留者のシベリアでの壮絶な体験を描いたものですが、そんなあまりに辛い状況の中で、抑留者たちの希望になったのは人と人とのつながりでした。

 

私が映画から受け取ったのは、どんなにひどく苦しい状況の中でも、人を愛することが希望になるということ。愛を選べば、一人はどんなに辛い中でも生きていけるということです。

 

家族とのつながり、愛する人とのつながりが、生きる希望になるのです。

 

痛み、悲しみ、苦しみの先にあったのは、つながり合える喜びでした。

 

戸籍をたどり、親戚の話を聞いてわかったこと。

おじいちゃんはシベリア抑留後、福島の実家に戻ると結婚、すぐに一男一女をもうけます。叔父と私の母です。

 

おじいちゃん、あんな大変な目に遭っても、それでも生きることを選んでくれたんだね。

 

愛すること、命をつなぐこと、子供の存在は、どんな辛さの中にあっても希望になるのですね。

 

祖父と祖母のつながりによって叔父と母が生まれ、母と父とのつながりによって、私が生まれた。

私と夫のつながりによって、息子が生まれた。

 

おじいちゃんが辛さを越えて、おばあちゃんを愛することを選んでくれたから、その愛が私の息子までつながってきたよ。

 

おじいちゃん、生きることを選んでくれてありがとう。

愛を選んでくれてありがとう。

 

おばあちゃん、傷ついたおじいちゃんを愛してくれてありがとう。

愛を選んでくれてありがとう。

 

 

そこで思い出したことがあります。

私は昔、自分の結婚式に出るのが、恥ずかしくて恥ずかしくていたたまれない気持ちだったこと。

なぜって、自分が関係をもつ人(セックスパートナー)を、家族や親戚に晒すような気持ちになっていたから。自分のセックスを知らせるようで恥ずかしかったし、とても悪いことをしている気持ちになっていたんです。

 

セックスが悪いことで、恥ずかしいことで、そんな関係をもっている自分に罪悪感を持っていたんです。自分の性や性欲に対する罪悪感がとても大きかったんです。

 

性を、性欲を、セックスを悪いことと思っていたのです。

 

いいえ、違いました。

 

セックスは人と人とが愛でつながること。

自分の一番の自己嫌悪(弱み)を愛し合うことで、心と心がつながれていくことです。

どんなに辛い状況の中でも、相手を愛して希望とつながること。

愛を選んで生きていくこと、愛をつなぐこと。

 

セックスは祝福だと感じられたんです。

私という存在は、愛で繋がってきた結果。

そして私がセックスで相手をつながっていくことを、喜ばれている気がする。

前の世代、その前の世代の願いが繋がって叶っていく、祝福なんだと思います。

 

今おじいちゃんの目になって、あのときの私の結婚式を見たとしたら、きっと喜びでしかなかったでしょう。

「大事な孫に愛し合う人ができて、愛がつながれていくんだ」そう感じて嬉しかったのではないかな。

 

私はおじいちゃんの辛かった人生を知ろうと思って、興味をもっておじいちゃんの人生に近づいていきました。その結果おじいちゃんから受け取ったのは私の存在は喜びで、祝福だったように感じるのです。

 

 

 

昨日、夫とお酒を飲みながら話していた時。

私はおじいちゃんのシベリア抑留の話を夫に話していたんですよね。すると、夫はこう言いました。

 

「おじいちゃん、苦労なさったね」

 

私は祖父の背負っていた痛みや苦しい人生が、夫のこの一言によって、労われていくように感じました。

 

おじいちゃんの人生を肯定された。

おじいちゃんの苦しみは報われて、喜びになった。

私の中のおじいちゃんごと、まるっと夫に愛されているように感じていました。

 

今の平和な世の中、それでも争いはあるけれども、おじいちゃんおばあちゃんが愛を選んで私までつないでくれたのだから、私は堂々とこの人を愛していこうと思います。

 

そして、私が夫を愛することを、おじいちゃんおばあちゃん、みんなが喜んでくれているように感じるのです。

  

みなさんこんにちは。

カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

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今日は、怒る妻代表だった私から、「怒りを手放してパートナーシップをうまくいかせる方法」について、私の体験を交えながらお話していきたいと思います。


私のカウンセリングで一番取り扱いが多いのが、パートナーシップです。 

その中でも「彼に浮気されました。旦那さんに別れたいって言われました。でも私は再構築したいんです。」というご相談を一番よく伺っています。


浮気があったり、別れたいって言われたわけだから、皆さん、とても傷ついていて、不安な気持ちでカウンセリングにきてくださいます。


だから、「そっかー、分かります、そうだよね~」って、じっくり話を聞いていくとですね…

なんか、こう、なんか、途中から匂うんです。

過去の私のような「怒りんぼさんの匂いがする…」って感じるんですよ。

私は北関東代表の怒る妻でしたから、怒りには鼻が効くわけなんです。


みなさんもおこりんぼうの部分、ありませんか?

「自分は意識していなかったけど、そういえば彼にだけ怒ってしまう」とか。

「彼と喧嘩ばかり」とか。


そんな私たちの怒りについて考えていきたいと思います。


「怒る」とひとくちに行っても、表現はいろいろありまして、女性から彼への怒り方は3タイプあります。自分がどの怒り方をするか、考えてみてくださいね。


●一つ目が私と同じ「極妻タイプ」

極妻って、「極道の妻たち」からネーミングしております。

この極妻タイプはパートナーに直接はげしい怒りをぶつけるので、一番わかりやすい怒りの表現でもあります。


●二つ目は「不機嫌・不満顔タイプ」

直接怒りをぶつけずに、不機嫌や不満顔をすることで、「私がこうなったのはあなたのせい」と彼にイヤな罪悪感を感じさせることで怒りを表現する、いわゆる「引きこもりの怒り」の表現ですね。

このタイプは相手に怒りをぶつけている、っていう自覚がない場合もあります。大概は「自分ばっかり我慢している」と感じていて、実は自分が相手をこらしめているってことには気づいていないことが多いです。


●三つ目は「無関心タイプ」

怒りを感じたときに、相手への無関心を装うことで相手に「俺のこと好きなの?」って思わせてコントロールをしようとするタイプです。自立の人が取りやすい怒りの表現です。このタイプは、自分が何に怒っているって分かってない場合が多いです。怒りがあきらめになっていて、めんどくさいって感じていたりします。


こんな風に3タイプにわかれるんですが、みなさん、ご自分の怒り方にあてはまるもの、あったんじゃないでしょうか。


それで、表現はいろいろあるんですけど、実は、パートナーへの「怒りの表現」は「依存心の表れ」なんです。


依存心をもった彼女、付き合い始めとか最初のうちは可愛く感じてもらえるんですけどね、

この怒りからの依存が長く続くと、男性は彼女に「女性の魅力」を感じられなくなっていくんです。これが恋愛では大問題なわけですよ。


男性は、基本、「女性の役に立つこと」に喜びを感じるものなんですね。

でも女性が怒ってばかりいたら、一緒にいる間は「役立たず!」って言われ続けるようなもの。

なので、精神的に萎えちゃうんです。

だとすると、彼は彼女といるのが辛くなっちゃいますよね。


ですから、私たちが「もっとラブラブになりたい」とか、「再構築していきたい!」時には、この「依存心からの怒り」を手放していくことが大切になります。

「彼が一緒にいたい女性」になるための練習です。


まずは、自分の怒りを自覚していくことが大事です。

特に、不機嫌・不満顔・無関心タイプは、自分がパートナーに対して「怒りをぶつけてる」って自覚ないことが多かったりします。

なので「私怒ってたわ」って自覚することが大事。

気づけたら変えていけます。

だから自分責めはしないでも大丈夫。


そして、怒りを自覚したら、一緒に怒りを選ばない練習していきます。


怒りを選ばないというのはどういうことかなっていうと、相手の事情を理解していくことです。

彼に怒っちゃう人は実は、自分を取り巻く世界にもイライラしています。


例えば、「母さんがヒステリックでいやだった」とか、「上司はどうしてあんなに無茶振りするだろう」とか。そんな風にむかつくこととか、許せないことってあるじゃないですか。

それをいままでの怒っちゃうやり方とはとは違う見方をしてみたいって意欲をもつんです。


やり始めるとわかりますが、ものすごい抵抗が出てきます。

相手のことなんて分かりたくないって思います。

悪いのはあっちだっていいたくなります。

だって私の方が正しいじゃんっていいたくなります。

その気持ちはとてもよく分かるんです。


でも、許せない人が、あんな態度だったわけが、必ずあります。

あなたにあんな態度をとった裏には必ず「上手に愛せない苦しみ」が隠れているんです。

カウンセリングではそこを一緒に探していくんですね。


で、私の経験からなんですが。

私が当時、夫に対して極妻をしまくっていたときの話。

夫に怒りまくって、「どうして助けてくれないの?」って、責めまくって暴れていた時の話です。


私は怒りまくる自分がイヤでイヤで、カウンセリングを受けたのが始まりでした。

そこからカウンセラーと共に「怒りを選ばない練習」をしていきました。

「怒りを選ばない練習」とはどんなことをしていったかというと。

自分の母、義理の父・義理の母、親戚、など許せない人を理解していったんです。

私には許せない人、ムカつく人、たくさんいました。

だから自分から関係性を切ってしまった人がたくさんいたんですね。

その人たちを理解して、許していくっていくことをやっていきました。


そんな風に、許しにとりくむうちに、私は夫との関係に親子関係をあてはめていたことに気づきました。

本当は親に叶えて欲しかった「助けてほしいって気持ち」を夫にぶつけてたって気づいたんです。

夫には見当違いの怒りをぶつけていたって気がついたんです。


でももうね、私がそのことに気づいた頃には、夫は瀕死ですよ。

私の怒りの攻撃によって、私からずっと「役立たず!役立たず!役立たず!」って言われてきたようなものだから。


でも、彼はそんな私からの攻撃をずっと我慢してくれていたんです。

きっと怒りに怒りで反撃しようと思えばできたはず。

あるいは、そんな攻撃をしてくる私と距離を取る(=別れる)こともできたはずです。

だって怒っている私に女性としても魅力を見れたとは思えなかった。

夫だって人間ですから、甘えたい日や許されたい日だってあったはずです。


でも、縁を切らずにに、ずっと私が愛しあえるようになるのを待っていてくれたんですね。

それに気づいて、「ごめんね、ありがとう」って伝えたけど、泣けてしまってうまく伝えられませんでした。


私が怒りを手放すターニングポイントになったのは、「怒りをぶつけてきた夫に、心からごめん」って伝えたことでした。私が愛し合えるようになるまで待っていてくれた夫に、ありがとうって伝えたことでした。


するとですね、ここまで待ってていてくれた夫を、愛さずにはおられなくなるんです。

私は夫と出会って14年目にしてようやく、自分から夫を愛することを始めたんです。

そこから、私たち夫婦の第二のロマンスが始まりました。


男女の関係性で、問題がもちあがった場合、親子の関係性を当てはめているんです。

だから、「親の気持ちをわかってあげる側」になっていくことで、パートナーへ親を投影しにくくなるので、「ラブラブを取り戻す」とか「再構築する」ってことは起こる事なんですね。

怒りを手放すと、大人の魅力、女性としての魅力、本来のあなたらしさの魅力を取り戻してくことができるんです。


彼が一緒にいたいと思える女性になることや、お互いに愛し合える関係性を目指して、一緒に取り組んでみませんかっていうのが私からの提案でした。


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みなさんこんにちは。

カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。


最近カウンセリング中によく伺うお話から、

「甘えられない」ということについて考えてみました。


甘えられない!

「私、甘えられないし…」

「甘えるとか、そういうタイプじゃないんです」


甘えることが苦手な女性たちからの告白です。

「甘える」ってなにそれ?って感じの人たち。


どれくらい一人で頑張ってきたんだろうなぁと思います。

長男・長女に多いタイプかもしれませんね。

周りにたよることをせずに、

一人で頑張ることが当たり前の人たちです。


「甘える」っていうのは、弱い自分を相手にあずけることだと考えます。


だから、「甘えられない」ということは、

相手の自分の弱さを見せることができない

だったり、

相手に自分をゆだねることができない

だったりするわけなのです。


人間なら、誰だって弱さは持っているものです。

大人になったって、聖人だって、誰だって弱さを持っています。


けれども、その弱さをパートナーに見せることが出来ない時、その関係性はちょっぴり緊張感のあるものになるかもしれませんよね。


緊張感があるっていうのは、相手に嫌われないようにパートナーの前で気をつかってしまってくつろげない、相手の前で力が抜けないってことだったりします。


そんな風にしていたら、彼に嫌われないようにと、自分を制限していけばいくほど、彼の前にいることに疲れてしまうでしょう。

そして、あなたが気を使った分だけ、彼も気を使われて疲れてしまうし、あなたの前で力を抜けなくなってしまうのです。image8


相手の前で力を抜く

たとえば、私が大学生のとき(遠い目…)


憧れの最高の彼と付き合えることになったとき。

彼の前では「私流、いいおんな」を演じようと頑張っていました。


彼の前では素が出せないので疲れますから、彼からお誘いがあっても頻繁には会えないわけですよ。

すっぴんもみせません。お泊りもできません。

結局は彼から「よくわかんない人」と言われ、短期間のお付き合いで振られてしまいました。(遠い目)


その後に付き合った、友達から彼に昇格した人とは、何でも見せ合えたし、一緒にいるのがラクだったので、長い間お付き合いをすることができたんですよね。


私の例からで恐縮ですが…

男女関係の秘訣は「相手の前で力がぬけること」だったります。

「相手の前で、自分の弱さをさらけだせること」が大事なのです。


甘え禁止令を解いてみる?

「私、甘えるとか、そういうタイプじゃないし」とおっしゃる方には、甘えるということの中に恥ずかしさの要素が含まれているのかもしれません。


「恥ずかしさがある」ということは「自分に許可をしていないこと」だと、心理学では考えます。

自分の中で許可をしていないから、それをすることに恥ずかしさなど抵抗を感じるわけです。


そして、自分に甘えることを許可していない、ということは、周りの人の甘えに対しても許せない気持ちになってしまう、ということでもあります。


甘え禁止令を解いてみると

かつても青井も甘えられない女でした。

だから自分がしていないことを目の前でされると、腹が立つわけですよ。

ここに、「本当はもっと甘えたかったのに」という私のニーズが隠れているのです。


自分も我慢しているのに。

自分も我慢して大人になったのに。

なんであなたは大人のくせに私に甘えるのよ!

なんであなたは男のくせにしっかりしないのよ!


…というように、私が自分に甘えを許可しないので、人の甘えに腹が立つ、という状況がたくさんありました。


しかし、甘え禁止令を解いた今では…

夫が甘えてくれると嬉しく思うようになりました。

甘えって、弱みを私に見せていることですから。

特に男性の場合は、社会的立場、家族を支えるプレッシャーなど、多くを背負っているものです。

「おやおや、私の前で鎧を脱いだね」

と思うと、何だかいい感じがして、飛びつきたくなってくるのです。

夫が熱を出してくれたりすると最高に萌えるようになった最近の私です。


頑張り屋さんは怒れる妻か

もとは甘えられない女だった私ですから、甘えられない心理というのはとても良くわかります。


甘えられない人、甘え下手な人って、きっと子供のときに、自分のニーズよりも両親を助ける事の方を選んだ頑張り屋さんの人たちですから。


兄弟が多かったり、親のしつけが厳しかったり、いろいろな事情できっと甘える事よりも、迷惑をかけないことを選んだ人たちなのですよね。


それで、この人達が大人になった時に、弱みを人に見せずに頑張り続けると、自分の容量を超えてまで頑張ってしまうことが多いのではないでしょうか。


みなさん、心当たりはありませんか?


自分の容量を越えて頑張り続けた結果、我慢の器が爆発してしまって、結果、怒りのコミュニケーションになってしまうというケース、良くありますね。

ね、怒る妻たちのみなさん。


怒りのコミュニケーションのもとは、あなたの頑張りすぎ、頼らなすぎ、迷惑かけないようにっていう愛情なはずなのに。


それを怒りで伝えてしまうのは、勿体ないことです。


私って甘えられない女。

そんな風に思う方は、甘えたい気持ちのコミュニケーション、頑張りすぎる気持ちの元にある愛情を伝えることをお勧めします。


それでもし、あなたが彼に対して甘える事が許せたときに、きっと彼もあなたの前で鎧を脱いで疲れた心を休めることができるのかもしれません。


一緒に愛を見つけましょう。

あなたのパートナーシップを応援しています。



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こんにちは。青井あずさです。
いつもありがとうございます。
本日の記事はアメブロに寄稿したものです。
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危機のときに衝突するのは…

6月の最初の週の事。

関東の一部で、ひょうが降る日がありました。

 

テレビ等でも大きく取り上げられていたので被害状況を目にした方多いかもしれません。

 

私の住まいもひょう害を受けました。

「ピンポン玉くらいの大きさのひょうが降ってきた」と取り上げられていましたが、私の体感としては「テニスボールくらいの石が空から高速で振ってきた」という感じだったのですよ。

とても大きな音で、怖い思いをしました。

幸い家族にも知り合いにも、近所の方にも怪我はありませんでした。

それは本当に良かったこと。

 

でも、自家用車、そして稼業の農業を支えるビニールハウスが大破損したのです。

被害総額もとても大きくて。

「あぁ、どうしたらいいんだろう、どうなっちゃうんだろう」

良くない想像が頭の中を駆け巡ります。

その日は不安でなかなか寝付けませんでした。

 

ひょうが降った次の日から、私はとてもイライラし始めました。

なぜかというとですね…

夫の手配が全て後手後手になっているように見えて、対処がとても遅く感じたからです。

なので、口をはさみたくなるのですよね。

「○○より先に、被害状況を説明するべきじゃない?」

「○○には連絡した?」

「○○さんは何て言っていた?」

などなど‥

 

とうとう夫は怒り始めて、こう言いました。

「そんな風にうるさく言われると

萎えるんだよ」

うんざりした調子で言われたのです。

 

萎えるって…その言い方!

私は心配しているだけなのに。

 

「だったら、とっとと手配してよ!

こんなにイライラさせて

心配させないでよ!」

 

…って言いますよね、普通。

結果、大喧嘩になりました。

 

喧嘩の後に少し冷静になったとき。

助け合うべき時に、よく喧嘩になる私たち夫婦。

実は危機がある時に、一回ぶつかることを繰り返しています。

どうして最初に一回ぶつかるかな。

 

夫の言っていた信頼、私の言った心配という言葉がヒントになって、私はあることに気付きました。

 

私、夫に対して信頼ではなく心配を送っていた。

そして心配するあまりに、夫の感情に癒着していた!ということに気付きました。

 

心配と信頼。

心配からの声掛けをするか、信頼からの声掛けをするか。

この「心配と信頼」は心理の世界では良く出てくるワードです。

 

心配というのは、行動動機は恐れです。

その人の上手く行かない未来を選択して、それを回避するような声掛けになる、ということは「上手く行かない未来」の方を信じているということ。恐れを選択しています。

 

対して信頼とは、行動動機は愛です。

たとえどんなに大変な状況でも、その人の良い明るい未来を信頼して、相手に相手の人生をまかせる事。愛を選択しているのです。

 

癒着とは相手の心と自分の心の境界線がなくなってしまって、相手を自分のように扱ったり、相手を無力な存在としたり。

癒着とは相手との関係性におけるしがみつきのことなので、結果的には自由がなくなり、関係性も悪くなります。

 

心配を送られて、癒着をされる側としては「自分の心の中に相手が入り込んでくる感じ」になるので、距離がとても近く、うっとうしく感じます。

それなので離れたくなるわけですが、離れるために使うのが相手への怒りなのですね。

夫の「萎える」発言は、わたしとの距離をとるためでした。

 

そして、恐れを選択して心配を送っていた私。

なんで夫に対して不安を感じていたのだろう。

癒着するには何か理由があります。

 

恐れを選んだ理由、癒着した理由

私が今回の危機に関して、恐れを選んだ理由。

それは、過去の危機を思い出したからです。

2011年の大震災の時、電力供給が止まり夜間の保温が出来ず稼業の農業は大損害になりました。

あのときは東日本側の交通インフラも一旦止まり、出荷先も被害が大きいところが多く、とても大変な年でした。

もう一つは2014年の雪害の時、最盛期にもかかわらずハウスの被害が大きくて、こちらも損害が大きかったこと。

 

その二つの事を思い出して、「またああなったらどうしよう」という恐れを見たからでした。

 

それは心配になるのも無理はない、そう思います。

でも、その危機を乗り越えた事は見ていなかったのですよね。

だから夫に対して心配しかできなかった。

 

過去の危機は確かにありました。とても不安だった。

けれども、その危機を乗り越えるために尽力してくれた夫への感謝がなかったのです。

だって、先週のひょうが降る日までは、平穏な日々を送っていたのです。何も生活の心配のない日々。

過去の危機から、何でもない日常に戻るためにしてくれた夫の努力に対して、私は感謝をせずにいたから。

だから危機は危機のまま、不安な出来事として記憶されていたのでしょう。

 

忘れていた感謝

危機を乗り越えてくれた夫への感謝ができていたら、今回の危機に関しても、「夫なら大丈夫!」と思い、心配ではなく信頼を送れたのではないかな、と思います。

 

私が心配して癒着していた理由は、夫への感謝を忘れていたからだったわけです。

 

今からでも遅くはないと、夫への感謝を心の中で伝えてみました。

あの時も、あの時も、先の見えない不安と家族を食べさせていくプレッシャーを抱えながらも、踏ん張ってくれた夫。

本当にありがとう。

 

そう思うと、なんだか夫がとても頼もしく感じます。

だってあの危機を乗り越えてきてくれたのだから。

あなたなら大丈夫。

夫にそう伝えてみると、「まぁそうだね」と普通に受け取っていました。

 

愛を送ると自己愛があがる

夫の反応はあっさりとしたものでしたが、夫に信頼を伝えられると何がいいかって、私の心が軽くなったこと!これがとても良かったのです。

 

最初の方で私は、信頼とは愛の選択だと言いました。

相手に信頼を送る時は自分が愛の選択をしていることになります。

愛を相手に差し出せる、というのはそんな自分は人からの愛を受け取れる存在だ、という投影がおきるので、気持ちが軽くなったと感じたのだと思います。

また、愛を選べた自分がなんだか誇らしい感じがします。

 

信頼ではなく心配や恐れを選んでしまう時、そこにはそう思ってしまう過去の出来事があったのかもしれません。

でも、そこを整理してみると、恐れを手放すためのヒントが隠れているようです。

心配や恐れを手放せない時は、ぜひカウンセラーに頼ってみてください。一緒に愛を見つけましょう。

あなたのパートナーシップを応援しています。



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