こんにちは。青井あずさです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
今日は、映画の紹介をしたいと思います。
センチメンタルバリュー
公開日: 2026年2月20日 (日本)
監督: ヨアキム・トリアー
キャスト:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、エル・ファニング
上映時間: 2時間 13分
あらすじをざっとーーー
ノルウェーオスロの国立劇場で活躍する俳優のノーラと、家族を選び静かに暮らすアグネス。そこに、姉妹が幼い時に家族を捨てて出て行った映画監督の父親が、母親の死をきっかけに、20年ぶりに帰ってくるんです。
父親は、老いを感じながらも自分の最後の作品を作るために、姉妹に会いにきたんです。しかもその作品に自分の娘であるノーラに出て欲しいとお願いしてきます。
20年前に家族を捨てた父親を許せないノーラは、その依頼を断り、父娘の関係は分かり合えず、すれ違います。
そんな中、その状況を冷静にみていた妹のアグネスが、その作品の脚本を読み始めます。
その脚本に書かれていたのは、父親の痛みのストーリーで、20年間父親は何を見つめてきたのか。どうして家にいることができなかったのか。どうして家族を手放したのか、などがわかっていきます。
その中でも決定的な喪失。
父親の母、ノーラとアグネスの祖母は、父親が7歳の時に自死していました。
そして、その祖母がもともと持っていた痛みも、アグネスの探索によって明かされていきます。
祖母は、1940年代、ナチズムに抵抗したために、強制収容所に収監されて、拷問にあったという過去があったことがわかってくるのです。
祖母の痛み、父親の痛み、そして娘の痛み。家族3世代に引き継がれた痛みの連鎖が、父親の脚本によって、映画という芸術表現の中で、そのナラティブが共有されようとしていきます。
ーーーという感じのおはなしです。
この映画のあらすじを聞いた時、この映画は絶対に見なければと思いました。
一昨年から取り組んできた「家族に代々引き継がれてきた痛み」を癒していく物語だと、すぐにわかったからです。
この映画では、家族を置いて家を出るという、理解し難い父親が出てきます。
ノーラはこの父親が許せないわけです。何度父親に言います「でもあなた、私たちを置いて出て行ったよね」って。許せない父親。自分の人生が上手くいってないのは、父親から愛されなかったせいだと思っています。あなたが自分勝手に出て行ったから、私が妹も母親も背負ってきた、私の人生は失敗だって思っています。
でも、父親にもトラウマがあって、自宅で母親が自死するのを止められなかったという大きな罪悪感があるわけです。こんなトラウマがあったら、父親自身、自分に「幸せな家族をもつ」ことなんて絶対に許さないはずです。
そして、祖母も戦争の痛みがあるのです。
7歳の息子を置いていくのを厭わないくらいの痛みがあったわけです。劇中でも出てきますが、7歳くらいの子って、本当にかわいい。無垢で罪がない。その子を置いていかなければならない時って、どんなときなのか。
そこが理解できると、父親の行動も、理解できるところが出てくるわけで。
理解は愛です。理解すると、そこに繋がりができます。そうやって繋がれると、許しができて、癒しが起こります。この映画は、3世代にわたって引き継いだ痛みを、映画という表現を通して癒していくのです。
父親が共有しようとしていたナラティブはどんなものなのか、そのナラティブをなぜ娘たちと共有したかったのか。わかって欲しいし、わかりたい。そしてぜんぶわかっちゃう。なぜなら同じ痛みを引き継いでいたからです。
父親の脚本は、家族に引き継がれたナラティブを昇華させるための、愛の試みなんですね。あの脚本は、父親が上の世代も、娘の世代も救おうとした、父親からの愛なんです。
映画を見ているときに、カウセリングにきてくれたクライアントさんたちのことが何度も思い浮かびました。
おじいちゃんの軍歴を調べてもらった方たち。お父さん、お母さんのこと、そのままでは全然理解できなかったから、おじいちゃんおばあちゃんのことを調べてもらいましたね。
すると、おじいちゃん、おばあちゃんの生きてきた毎日が少しずつ見えてきました。
どんな気持ちで生きてきたのか、少しずつわかってきました。
すると、その子どもだったお父さん、お母さんの気持ちも見えてきました。
そうやって、上の世代から辿っていくと、自分たちの痛みのルーツが見えてきました。
そうすると、ちょっとだけわかるんです。
なぜ父があんなことしたのか、なぜ母があんなだったのか、少し理解できてくる。
理解は愛ですから、そこに繋がりができて、気づいたら父親の素晴らしさ、母親の素晴らしさや愛が入ってきて、やがて気づきます「なんだ、わたし、愛されていた」
そこから、自分の人生が書き換わります。
気づかなかっただけで、愛されていた。わかってもらえないけど、愛されていた。
昔からずっと愛されていた人生に書き換わります。
青井とカウンセリングの中で、おじいちゃん・おばあちゃんの話をしたことがある人。
家族・親戚のことを考えると、気が重くなる人。
実家との行き来がなくて、それが気になっている人。
そんな方には、ぜひ、見て欲しい映画です。
トラウマを癒す物語は、同じ痛みを抱えた人の心を癒します。
よく聞くはなしで、弊社代表の平の動画を見続けた方が、気づいたら夫婦再構築できていた、という話を伺うことがあります。
それは魔法でもなんでもなくて、理由があります。平の動画では、愛を伝えています。だから、見ているうちにいるのまにか、見ている人の中の愛を取り戻していたからではないかと思います。平の愛の話が内面化して、いつのまにか愛を選択できる自分になっていたからだと思います。
だから、青井のカウンセリングで、おじいちゃんの話、おばあちゃんの話が出てきた人は、ぜひ、映画を見てみてください。あなたにならわかります。この映画が伝えようとしているメッセージが届くはず。そして、その物語はさらにあなたの心を癒します。
この映画は、あなたの物語ですよ。
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